「やまとびと」秋の号

「やまとびと」という季刊の冊子に、ヴォーリズさんに関する連載がされており、いつも楽しみにして読ませていただいてます。
今号は、ヴォーリズ建築「旧静岡英和女学院宣教師館」でレストランをされながら保存活動をされているご夫婦の記事でした。

「西草深の洋館を守る会」さんより、雨漏りして朽ちかけているこの建物を紹介され、ご主人が「面白そうだ。懐かしい感じがする」と住むことを決められたが、
「お掃除は誰がするんですか」という奥様の声はご主人の耳には届かなかった。・・・というくだりで、思わずふきだしてしまいました。
確かに・・・女性はとくに、気になるんです、確かに雰囲気はいいけど実際どうやって片付けるの?って。
でも先を読み進めると、この建物によって人とのつながりが生まれ、結果すてきな空間となっている・・・
お二人とその周囲の方のなみなみならぬ努力を行間から感じました。


どんな集まりにも、景気良く花火を打ち上げる人と、その花火の火の粉の下で、水をまいたりお掃除をしてくれる人がいます。
どちらの人も、その集団のために必要な人材で、車の両輪のようだと思うことがあります。
一粒の会においてもそうで、どちらが欠けても、進歩しないような気がします。
また、ひとりの自分の中にも、両方の存在があるように思うときがあり、どちらの自分も大事なような気がしています。

(事務局HY)